安田記念2019全頭外厩診断 – アーモンドアイvsダノンプレミアム…世紀の対決の結末は?!
春の古馬マイル王決定戦、安田記念。今年は最強牝馬アーモンドアイと怪物候補ダノンプレミアムが激突するということで楽しみな一戦となりました。その他にも昨年、一昨年のマイルチャンピオンシップ覇者、昨年の安田記念覇者、マイルで頭角を現してきた上がり馬と、かなりハイレベルな戦いとなりそうです。
それではいつも通り、外厩×厩舎×騎手目線をスパイスに加えて評価していきたいと思います。
評価は6段階+激走注意Zとなります。
●評価S(馬券内濃厚)●
●評価A(軸候補)●
●評価Z(激走注意)●
●評価B(おさえ必須)●
●評価C(ヒモ候補)●
●評価D(厳しいか)●
●評価E(かなり厳しい)●
1.ケイアイノーテック 平田厩舎×幸 評価E
吉澤S-WEST帰厩初戦、中5週
平田厩舎×吉澤SWは叩き傾向で、馬自身の成績も同様です。×幸は朝日杯以来の騎乗。平田厩舎内では良い成績を残せていません。NHKマイルカップ制覇時は在厩でコンスタントに使われていますし、当時の状態にはないと思われます。ここは厳しい戦いになりそうです。
2.アエロリット 菊沢厩舎×戸崎 評価B
ノーザンF天栄帰厩2戦目、中2週
ほぼ毎回天栄ですが、中2週ということで在厩調整となっています。昨年は同様の過程で2着しており好感は持てます。菊沢厩舎×天栄は初戦が狙い目ですが、前走は海外帰りということもあり上昇してくると見ていいでしょう。×戸崎は勝鞍ありませんが、複率はハイアベレージで昨年2着のコンビ。問題はありません。前走は速いペースをよく走り切りました。東京マイルは庭とも言える舞台設定で、有力視します。
3.サクラアンプルール 横山典×金成 評価D
新和牧場帰厩5戦目、中9週
在厩で調子を上げてくる馬で、5戦目はプラスに捉えたいです。金成厩舎×横山典は水準やや上の率で、前走から継続騎乗も好感です。ただし小回りの中山に好成績がある馬で、さらに8歳のこのタイミングで初のマイル戦。しかもG1です。さすがにスピード負けしそうで、ちょっと手は出しづらいです。
4.サングレーザー 浅見厩舎×岩田康 評価C
山元トレセン帰厩初戦、中8週
山元、宇治田原を使い分けています。昨年マイラーズカップ勝ちは山元帰りですし、浅見厩舎×山元はサンプル少ない中でも勝ち星があり、好感が持てます。ただし×岩田康は厩舎内の乗鞍が多い中で率は水準以下、さらに初コンビとなります。体調は上げてきておかしくありませんが、強く推せない要素もあります。
5.インディチャンプ 音無厩舎×福永 評価B
ノーザンFしがらき帰厩初戦、中5週
ほぼ毎回しがらきです。音無厩舎×しがらきは初戦狙い目でハイアベレージ。×福永は勝率3割超える超ハイアベレージで、継続騎乗はさらに好感です。相手は強力になりますが力は出してきそうで、東京新聞杯勝ちも好感。好走の下地は十分にあります。
6.グァンチャーレ 北出厩舎×松岡 評価B
信楽牧場帰厩初戦、中5週
珍しく2戦連続で信楽牧場で調整してきました。信楽牧場帰りは2016年以降6戦して馬券を外したのは1度のみと、うまく調整してきます。×松岡は水準の率ですが東京マイルの勝利歴があるコンビは好感です。イマイチ人気の上がらない馬ですが、好走しておかしくはありません。
7.モズアスコット 矢作厩舎×坂井 評価A
宇治田原優駿S帰厩2戦目、中5週
昨年は連闘でしたが、宇治田原帰り2戦目は今年も同じです。宇治田原調整後の2戦目はよく走り、叩いて上昇してくるでしょう。矢作厩舎×宇治田原自体が叩き傾向で、厩舎傾向と馬の傾向が一致しています。×坂井は厩舎主戦で水準の率。ルメールからの乗替は率で見るとマイナスですが、あちらがアーモンドアイ騎乗ならこちらの勝負度合いが低い訳でもないでしょう。昨年の覇者でレース適性は証明済み。十分巻き返せると思います。
8.ステルヴィオ 木村厩舎×レーン 評価B
ノーザンF天栄帰厩初戦、中8週
ほぼ毎回天栄です。木村厩舎×天栄は初戦狙い目でハイアベレージ。×レーンは3戦の少ないサンプルで3着1回。アテにはなりませんが、短めの距離では信頼度が上がる騎手でフラットに見たいです。馬自身は千八以下では馬券内外していません。前走は大幅馬体減もあり、最後バテたら騎手ももう無理させませんでした。距離短縮のこここは前進あっていいです。

9.スマートオーディン 池江厩舎×池添 評価B
ノーザンFしがらき帰厩2戦目、中2週
池江厩舎×しがらきは初戦、在厩ともほぼ遜色なくハイアベレージです。×池添は勝つか負けるかの傾向。前走も上がり最速でしたが、好位が有利な馬場で最後方から大外ぶん回しはさすがに厳しかったです。調子を落としてるわけではなさそうです。展開待ちの側面は大きいですが、持っている脚は驚異。ハマらなければ凡走もあるので軸には向きませんが、少しでも展開が向けば勝ってしまう可能性も捨てきれません。
10.フィアーノロマーノ 高野厩舎×北村友 評価C
ノーザンFしがらき帰厩初戦、中8週
前走に引き続きしがらきです。高野厩舎×しがらきは初戦、在厩あまり率変わらずで、水準やや上の率となります。×北村友はハイアベレージで、条件時代にコンビ経験があります。数字上は前走川田と遜色なく、侮れません。大型馬ですから斤量増もこなしそう。ただし東京コースに良績が無く、その点は割り引きたいです。
11.エントシャイデン 矢作厩舎×田辺 評価Z
大山ヒルズ帰厩2戦目、中2週
帰厩初戦も節分S勝ちがありますが、基本は在厩で調子を上げる馬です。矢作厩舎×大山ヒルズも複率で見れば叩き傾向。前走より走れそうです。×田辺は前走から継続騎乗。矢作厩舎でのサンプルは少なめですが勝ち星もあげており、高めの率です。前々走は大外枠で位置取りが悪くなり、前走は超高速馬場で出遅れて万事休す。どちらも参考外で良いでしょうし、距離延長で行き脚がつけば良い位置を取れるかもしれません。持ち時計は心許ないですが終いの脚は確実で、大穴候補として押さえるのは有りでしょう。
12.ロードクエスト 小島厩舎×石川 評価E
ケイアイファーム千葉帰厩2戦目、中2週
好走時はケイアイF千葉帰りがほとんどで、2戦目は強気になれません。×石川は初コンビで、小島厩舎内での結果も出ておらずここは見送りたいです。
13.ペルシアンナイト 池江厩舎×Mデムーロ 評価C
吉澤S-WEST帰厩初戦、中8週
昨年6着と全く同じ調整過程です。前走は崩れましたが、基本は2戦目急上昇の傾向があります。池江厩舎×吉澤SW自体も叩き傾向。×ミルコは超ハイアベレージですが今回はマイナス材料多く、割り引いておきたいです。
14.アーモンドアイ 国枝厩舎×ルメール 評価S
ノーザンF天栄帰厩初戦、中8週
毎回天栄です。国枝厩舎×天栄はハイアベレージ。×ルメールは勝率3割、複率6割超の超ハイアベレージです。戦績は完璧で中8週も問題なさそう。海外帰りとなりますが、出走する以上体調は問題ないでしょう。久々のマイルでスペシャリストに対してどうかですが、補って余りある東京コース適性とポテンシャル。陣営力でも上位ですから、無理に逆らう必要はないでしょう。
15.ダノンプレミアム 中内田厩舎×川田 評価A
信楽牧場帰厩3戦目、中5週
前走も在厩中5週で快勝。中内田厩舎×信楽牧場は在厩の方が成績良く、率は超ハイアベレージとなります。×川田は勝率3割超の超ハイアベレージ。力は出してきそうです。前目で運べるのはアーモンド強みですが、今回は有力な先行馬も多く経験したことのない厳しい流れが予想されます。多頭数の外枠も経験がありませんし、不確定要素が多い。陣営力は最上位で実績からもバッサリは難しいですが、アーモンドアイと渡り合うには経験不足に見えます。
16.ロジクライ 須貝厩舎×武豊 評価C
ノーザンFしがらき帰厩2戦目、中2週
須貝厩舎×しがらきは初戦が狙い目で2戦目は水準となります。ただしこの馬自身は、2戦目でシンザン記念、富士Sを勝っていて、よく走ります。×武豊も水準は保ちますが、戸崎からの乗り替わりは若干マイナスです。状態は上げてきそうですが大外枠はあまり好感は持てません。
総評 – アーモンドアイS評価!以下は混戦、女王には逆らいづらい
各馬の評価をまとめると以下のようになります。
●評価S(馬券内濃厚)●
アーモンドアイ
●評価A(軸候補)●
モズアスコット、ダノンプレミアム
●評価Z(激走注意)●
エントシャイデン
●評価B(おさえ必須)●
アエロリット、インディチャンプ、グァンチャーレ、ステルヴィオ、スマートオーディン、
●評価C(ヒモ候補)●
サングレーザー、フィアーノロマーノ、ペルシアンナイト、ロジクライ
●評価D(厳しいか)●
サクラアンプルール
●評価E(かなり厳しい)●
ケイアイノーテック、ロードクエスト
陣営力、実績、ポテンシャルと文句ないアーモンドアイをS評価としました。ダノンプレミアムも陣営力と実績からA評価以下には落とせませんが経験不足が気になるのもあり、どちらかというとモズアスコットを上位に取りたいです。評価Zエントシャイデンは未知な部分が逆に魅力。前2走は能力を発揮していません。軸馬を二強の一角にするなら配当的にも押さえておきたいところです。
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