【日本ダービー2019】サートゥルナーリアの深読み強引アラ探し

皐月賞は叩きで仕上がり途上、今回はさらに状態を上げてくるという話が出ているサートゥルナーリア。果たしてそれは正しいのか?ここでは無茶を承知で粗探しをしていこうと思う。

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競走馬はアスリート

外厩と厩舎で徹底的に管理されての体づくり。食事、摂取する栄養素なども含めて管理されているのは間違いない。この調整過程が効果を発揮するにはある程度のレース間隔が必要なのでは?

この読みは人間のアスリートの体づくりに倣う部分がある。ボクサーなら1ヶ月前から減量を始めるし、陸上競技なら数週間前から試合に向けて食事を調整し、前日、当日にはまた別の適した食事を必要とする。筋グリコーゲンを体に貯め込み、試合当日に効率よく燃焼させるため、準備期間を必要とする。
※ボクサーの場合は体重制限があるので少し違うかもしれないが…

人間で数週間以上の単位で調整をするのであれば競走馬はどうだろう。人間より体が大きく、さらに草食動物である。人間のように何でもかんでも消化吸収できるわけではない。もっと時間がかかって然るべきではないか?

キーワードは「中5週」

それでは競走馬の体づくりに必要な期間を検証していこうと思う。間隔をとって活躍しているノーザンの馬というと、真っ先に出てくるのがアーモンドアイ、グランアレグリアだろう。

まずはグランアレグリア

デビュー→中17週→中9週→中15週 と4連勝(訂正)中9週の朝日杯で負けていました。
中3週となったNHKマイルで敗戦
この時、僕には馬体が萎んだように見えた。

→中3週では短すぎる

次にアーモンドアイ

中5週のオークス、ジャパンカップで結果を出している

→中5週なら間に合う

今回のサートゥルナーリアは中5週である。中5週なら間に合うという見方は至極真っ当だが、ここは粗探しの場である。もう少し掘り下げる。

競走馬の個体差

人間もそうだが、競走馬にも当然、個体差がある。ノーザンはデビュー前の育成段階からその個体差をデータとして持っているはずだ。

・間隔を空けて体づくりをするタイプ(天才型)
・レースを使って鍛えるタイプ(叩き上げ型)

デビュー前からこれらのタイプを分けていて、それに合わせた育成〜調教を施しているのではないか。言わずもがな、アーモンドアイ、グランアレグリア、サートゥルナーリアは天才型だろう。その天才型の中でも、当然個体差はあって然るべき。

アーモンドアイが始めて中5週で出走したのがオークスである。サートゥルナーリアのダービーまでのローテーションと比べてみる。

・アーモンドアイ
デビュー→中8週→中12週→中12週
平均間隔10.6週

・サートゥルナーリア
デビュー→中19週→中8週→中14週
平均間隔13.6週

もちろんデビュー時期の差は大きいが、単純に平均間隔だけで見るとサートゥルナーリアの方が3週も多くレース間隔を取れていることになる。これを個体差と受け取るのは少々強引かもしれないが、アーモンドアイにとっての「中5週」とサートゥルナーリアにとっての「中5週」が別物かもしれない、ということは言えるだろう。

レース間隔が空くほど良いという新常識

これは持論だが、天才型の調整はレース間隔が空けば空くほどやりやすいはずだ。競走馬は生き物である。思い通りにならないことも多いと思うが、期間があれば軌道修正ができる。これは完全に想像で失礼を承知で言うが、レース間隔が詰まっていると使えないようなサプリも使用可能になるといった見方もできる。

さらにこのような調整をされたのであれば、レース後の疲労もかなり大きいはずだ。貯めに貯めたエネルギーをレースで一気に放出する。ガタッときて当たり前だ。アーモンドアイがレース後にフラフラするという話は有名である。回復に専念する期間が通常より長くなって然るべきで、そこからまたレースに向けて調整するのだからレース間隔は空けば空くほどやりやすいだろう。

サートゥルナーリアには未知の領域

以上のことからサートゥルナーリアの「中5週」が不安材料と言うのは強引かもしれない。しかし彼にとって未知の領域であることは確かである。

現代の調教技術はひと昔前とは全く異なる。単純に叩き2戦目=状態アップという方程式が成り立たなくなっているのは誰の目にも明らか。外厩診断をしていても休み明けの方が狙える馬は沢山いる。このような時代、「サートゥルナーリアの皐月賞は叩き、2戦目のダービーでさらに高いパフォーマンスを発揮するに違いない」という風潮には少々違和感を覚えざるを得ない。

…以上、強引な粗探しでした!
思いっ切り深読みの想像ですので悪しからず…
口調、調子乗ってすみません笑

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